抄録
集合住宅の再生に注目が集まっている。この度、UR都市機構は、バリューアップ修繕に基づく、集合住宅の改修工事を計画し、実行した。このバリューアップ修繕の計画の中で実施された、外壁塗装改修工事の設計について報告する。まず、改修工事全体のコンセプトとして、街のビジョン(将来)を考慮し、「トータルコーディネートによるコンセプト」を定めた。次に、そのコンセプトに準じた「外壁塗装改修のコンセプト」に基づき、塗装に関する設計がなされた。この設計では、耐候性と低汚染性向上のため、トップコートに、UR都市再生機構の標準仕様にはない、無機有機ハイブリッド塗料(ポリシロキサン系)を採用した。