抄録
環境意識の高まりから、日本国内においても建築部材への粉体塗装の適用が進められている。これまで、主としてポリエステル樹脂系粉体塗料が用いられてきたが、ふっ素樹脂を用いた粉体塗料の開発も進められている。海外ではこれらふっ素樹脂系粉体塗料の採用事例も多い。そこで、これらふっ素樹脂系粉体塗料について日本国内でのビル用外装カーテンウォールへの適用性の検討を行った。その結果、これまで多くの実績を持つ溶剤型熱可塑性ふっ素樹脂塗装と同様に優れた耐久性を持つことを確認した。また、各種のアルミニウム材料の素地調整との適性も優れることを確認した。本報告では、これらの試験結果をもとにビル用カーテンウォールへの適用性について考察する。