抄録
厨房排水によるライニング材の劣化メカニズムの解明を目的として、各種調査・実験を行った本研究のうち、本報では、その1の結果を受けて試薬等で調整した模擬排水(低級脂肪酸水溶液)および模擬喫水面浮遊物(高級脂肪酸)にライニング材を浸漬し、外観、重量及び体積変化を評価した。その結果、低級脂肪酸水溶液より高級脂肪酸へ浸漬した方が、重量及び体積変化率が大きくなることが把握され、劣化の主要因は排水に含まれる低級脂肪酸ではなく、喫水面浮遊物に含まれる高級脂肪酸であると推測された。また、ライニング材の架橋密度と有機酸の分子量の関係で劣化速度が変化する傾向が把握された。