抄録
モルタル及び4種類のシラン系表面含浸材の処理温度を、それぞれ5, 20および60℃として供試体を作成し、養生期間3日後の表面保護効果について検討した。含浸深さではシラン系表面含浸材の温度を5℃とし、モルタル温度を上げると含浸深さは長くなった。一方、モルタル温度を5℃とし、シラン系表面含浸材の温度を上げると含浸深さは短くなった。透水比、吸水比、中性化深さ比及び塩化物イオン浸透深さ比では、シラン系表面含浸材の温度を5℃とし、モルタル温度を上げると表面保護効果は高まった。一方、モルタル温度を5℃とし、シラン系表面含浸材の温度を上げると表面保護効果は低下する傾向を示した。