抄録
サッシ・カーテンウォール等建物の外装材として使われているアルミニウム材料を対象とした各種塗装システムの耐久性に関する研究のうち、既報(その1)では、各種粉体塗装システムの耐久性評価について報告した。屋外暴露試験結果より、紫外線量が多く多湿環境下ではふっ素樹脂系の優位性が見られなく傾向が確認されており、この要因として、顔料である酸化チタンの光触媒反応によるラジカル生成が劣化メカニズムに関係していることが示唆された。これに対し、ふっ素・ポリエステルハイブリッド粉体塗料は、塗膜構造分析(表 1)より表層にふっ素のクリヤ層が形成されていることにより、ラジカル源となる水を遮断する効果が期待されている。この効果を検証すべく、既報(その2)ではふっ素・ポリエステルハイブリッド粉体塗装システムの評価試験計画および基本物性・耐沸騰水性試験結果について報告した。本報では、既報2)に引き続き、ふっ素・ポリエステルハイブリッド粉体塗装システムに関する評価として、耐食性と促進耐候性、屋外暴露試験結果について報告する。