抄録
日本では古来より漆喰を建材として用いてきた。施工後100年を優に経過した建物の保存を実現するために解決すべき要素は少なくない。本試験では、既存材の保存を十分に生かす事、建物としての十分な安全性の確保、そして既存ストックの活用によるコスト低減等を目的とした、従来建材の新代替材料の開発ではなく、既存湿式工法建材の補修について実験的検討を行った。穿孔による木摺の跳ね上がり防止策や穿孔道具の改良案についての検討を行うことで、木摺漆喰天井の補強に関する施工法の確立を目指す。結果、穿孔をすることで天井板の補修が行えるということを確認できたため、現段階での施工に関する実験結果を報告する。