抄録
本研究その1~5を踏まえて、岩手銀行旧本店の営業室天井(天井高9m、180平米)に対して、天井裏よりアクリル樹脂による補修工事を行った。本工法は補修の際に仕上げ面の意匠に変化が生じない特徴がある一方で、多くの部材がひしめく天井裏からの作業が主となるので、補修部分へのアクセス等、施工環境が悪い部位も存在した。一方で、現地建物の使用に合わせて途中で施工方法を変更することも可能なため、現場のスケジュール等によって施工行程を柔軟性高く変更できる部分も本工法の利点であり、施工に用いる樹脂の粘度・強度・硬化時間、機材の運搬性を含めて、ハード面・ソフト面に自由度の高い手法となっていることが改めて確認できた。