抄録
石綿含有仕上塗材の処理について、2017年に法令上の位置づけや処理等作業時のばく露及び飛散防止対策が新たに示され、適切な措置が求められた。本報で取り上げる剥離剤併用手工具ケレン工法は、使用対象建物の施工履歴を確認し、仕上塗材と剥離剤との相性を適切に判断しなくてはならない。しかし、仕上塗材に対する剥離剤の効果は明確な文献が無いのが現状である。本研究は、石綿含有仕上塗材の剥離剤併用手工具ケレン工法の処理効果を評価することを目的に、石綿を含有していない仕上塗材を用いて各種剥離剤の処理効果実験を実施した。その1では実験概要およびメーカー推奨条件による剥離剤の処理効果について報告する。