建築用としてよく用いられるアクリル系ウレタンのクリア塗膜に紫外線吸収剤(UVA)のみを含有する試料に対し,低湿度環境下で温度を変量(20度, 40度, 60度)とした環境下で紫外線暴露試験を実施した.促進劣化処理後のサンプルを赤外吸収スペクトル,紫外・可視吸光スペクトルを用いて劣化による化学構造変化をはじめとした劣化メカニズムを検討する.また,トルエンをプローブとした膨潤度測定を実施し,劣化による高分子材料モルフォロジーの変化を議論する.膨潤度は高分子組織のポア総量に依存し,これを用いることで材料組織内部構造変化を検出できる.また物性変化として水接触角の変化から劣化に伴う表面形状及び表面エンタルピー変化を議論した結果,膨潤度測定から得られたモルフォロジー変化と符号し,さらに表面では表面特有のミクロ形状変化が起こっていることが示唆された.これらの一連の結果を報告する.