主催: 日本建築仕上学会
会議名: 日本建築仕上学会2021年大会学術講演会(第32回研究発表会)
回次: 32
開催地: オンライン形式(ZOOMウェビナー)
開催日: 2021/10/21 - 2021/10/22
p. 125-128
本研究では遺産的建築物の木摺り漆喰天井部材を対象に健全度調査、物性評価、補修工法の提案、展開を行っている。本稿では台形断面の小幅板を有する木摺り漆喰天井を持つ建築物を対象に、当該天井部材の創建時の仕様について関係者へのヒアリングを行うと共に、同時期の仕様書等の文献を踏まえた時代的背景からの考察を行った。その結果、対象建築物の下地寸法は同時期刊行の文献記載仕様と概ね一致する。一方、断面形状が先述の通り台形断面(下方に末広がり)を有していることに加え、現在の仕様書に通ずる先駆的な仕様(下地の細やかな乱継ぎ、継ぎ手の目透かし)となっており、漆喰の剥落に対して特に留意された内容になっていた。