本論文では、外装材として使用されている石材について凍害劣化の予防方法を検討するため、大谷石や十和田石、札幌軟石などの比較的吸水率の高い石材を用いて屋外暴露試験を行い、凍結融解促進試験の結果との比較、凍結融解抵抗性の評価を行った。比較の結果から、石材の物性や凍害を発生させないために用いた3種類の補修材の違いと凍結融解抵抗性の関係を考察した。また、促進試験の結果から補修材の一つとして用いている親水性樹脂について、凍結融解抵抗性を有することが確認できた。そのメカニズムを検討するため、樹脂特性の一つとして、凍結する際の樹脂の濃度や凍結温度と体積膨張率の関係を検討した。