本研究の目的は,定置網漁業の操業日を,一日あたりの陸上選別作業時間と水揚量を指標として,分類可能か検証することであった。対象は高知県黒潮町鈴地区とした。分析手法には,潜在クラス回帰分析を用いた。従属変数は日別の陸上選別作業時間,独立変数は日別の水揚量とした。分析期間は,2018年10月24日から2019年7月16日までの175日間とした。分析の結果,175日の操業日は3つに分けられることが明らかになった。
1. 選別台を2台用いる操業日。
2. 設備の破損や通常とは大きく異なる水揚げがあった操業日。
3. 選別台を1台用いる操業日。