2007 年 6 巻 p. 89-99
森林セクターの国民経済との関連を見極め, 森林セクターによる国民経済への如何なる貢献が可能かを定量的に論じる. その方法として, 林業, 林産業における先進地として近年注目を集めるオーストリアと, 日本との産業連関表による比較分析の手法をとる. 分析の結果, 日本の森林セクターは, いかに国内中間財市場, 国内最終需要に結びついた産業展開ができるかが鍵となること, 提示したいくつかの指標が, 今後の政策上の数値目標の一つと見なすことが出来ること, といった知見を提示した. 今後, 地域雇用創出, 地域財政と森林セクターとの関係へと研究を展開することが課題である.