日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
内視鏡的に摘出,除去しえた巨大な寒天胃石の2例
杉山 宏中西 孝之大島 靖広後藤 憲大洞 昭博
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2009 年 51 巻 1 号 p. 20-25

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抄録
症例は59歳と83歳の女性で,ともに寒天溶液(ゾル)を服用後に嘔気が出現し,当科を受診した.内視鏡検査にて胃内に表面平滑で,くすんだ淡緑色の巨大な異物を認め,寒天胃石と診断した.種々の鉗子による破砕や把持は困難であった.そこで,内視鏡先端に透明フードを装着し寒天胃石内に挿入,フード内に収納した後,吸引をかけながら抜去した.オーバーチューブを併用し,同様の操作を繰り返したところほぼ完全に摘出,除去しえた.
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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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