高校生の科学史に関する知識について,科学史上の古典の著者を問う問題,科学史上の科学用語に関連する人物とその時代を問う問題,科学の諸概念の発達の歴史を問う問題の3問題を解答させることで,その実態調査を行った。その結果,科学史成績の個人的な幅は非常に広いが,平均して全体的に見れば,おおよそ次のことが明らかになった。(1) 高校生の科学史に関する知識は,それぞれの問題によって高低はあるが,学年が上がるにつれて増加している。(2) 理科成績と科学史成績との間には,弱いながらも正の相関関係が見られる。(3) 科学史への興味,重要性,学習意欲等の認識は,学年が上がるにつれて高くなっているが,この認識程度と科学史成績との間には相関関係は見られない。