1981 年 21 巻 2 号 p. 17-21
宮崎大学教育学部小学校教員養成課程の学生にオームの法則の検証に関する実験を行わせた。300W用の電熱線を引きのばし, 1 mの間隔で固定した端子にとりつけた。この電熟線と白熱電球と電流計とを直列に接続し,これにA.C.100Vを加えた。白熟電球として,100W, 60W, 40Wおよび30Wを用い,それぞれの場合について安定な電流が得られた。それぞれの電流値に対して,電熟線の長さと,その両端の電圧とを測定し,グラフ化した。ほとんどの学生のグラフは原点を通らない直線になっていて,電圧は線の長さに比例し,グラフが原点を通らないのは誤差であると答えている。実は電熱線を固定した端子付近では,電熱線が直線状になっていて,他の部分と条件が異なっているためである。このような簡単な原因についても一般的な誤差として処理してしまう傾向が強い。中学生の場合にも,ほぼ同様な傾向がみられた。