1991 年 32 巻 1 号 p. 49-57
パソコン上で機能する動物分類理解診断ソフトを開発した。この診断ソフトを用いて、中学生・高校生の動物分類の理解状況を調べたところ、次の事柄が明らかにされた。1. 生徒は、それぞれの動物の持つただ一つの顕著な属性によって、分類を行う傾向がある。2. 分類に用いられる属性は、高校生になると、日常的な属性が減り、生物学的な属性が増加する。3. しかし、個々の動物を弁別する際には、日常的な属性が高校生になっても用いられる傾向がある。4. 生徒の捉える動物概念は、生物学的に認められている動物概念よりもかなり限定されている。5. 分類体系全体における各分類群の位置づけは、十分に認識されていない。