主催: 角田 雅照, 柗本 真佑
会議名: 第29回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2022)
開催地: 島根県松江市
開催日: 2022/11/10 - 2022/11/12
p. 147-152
定量的管理手法の欠損値に対する評価において,様々な欠損値を含むデータを準備する必要があるが,評価に必要なだけ準備することは難しいため,人為的に欠損値を与えることとなる.しかし,従来の欠損データ作成手法は,欠損メカニズムの定義に厳密に則っているとは言えず,与えられる欠損率の割合にも制限があった.そこで,本稿では,欠損メカニズムの定義により則った欠損確率に基づいて欠損値を与える欠損データ作成手法を提案する.実証的評価の結果,提案手法においてそれぞれの欠損メカニズムらしい結果が得られ,より妥当性のある評価となった.