主催: 角田 雅照, 柗本 真佑
会議名: 第29回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2022)
開催地: 島根県松江市
開催日: 2022/11/10 - 2022/11/12
p. 153-158
ソフトウェア開発において,バグを含む可能性の高いモジュー ル(fault-prone モジュール)を高い精度で予測することができれば,テ ストやデバッグの効率化に繋がる.予測精度の向上を目的として,予測モ デルの訓練データに含まれる,予測に悪影響を与えるような外れ値デー タの除去が取り組まれている.本稿では,バージョン間予測を対象とし, よりロバストな外れ値除去手法として,予測対象とは異なるプロジェク トから得られた第三者データセットを用いて,訓練データ中の外れ値を 特定・除去する手法を提案する.評価実験の結果から,提案手法は大多数 のプロジェクトで予測精度を向上でき,また代表的な既存の外れ値除去 手法である MOA や CC-MOA よりも高い効果を持つことが示された.