主催: 吉田 則裕, 槇原 絵里奈
会議名: 第30回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2023)
開催地: 三重県鳥羽市
開催日: 2023/11/09 - 2023/11/11
p. 83-92
近年,開発者の不具合修正における負担を減らすために,自動プログラム修正(APR)技術に関する研究が盛んにおこなわれている.APR技術によって生成されたパッチの品質は,テストケースに合格することでそのパッチが正しいかどうかを検証しているが,パッチを適用した後のコーディング規約については考慮されていない可能性がある.そこで,本論文では,自動生成されたパッチがコーディング規約違反に与える影響についての分析をおこなう.3つのOSSプロジェクト(Lang, Math, Time)を対象に,APRツールが生成したパッチがコーディング規約違反に与える影響を分析した結果,開発者が作成したパッチはプロジェクト毎のコーディング規約に準拠する傾向があるのに対して,コーディング規約の種類によらずAPRツールが生成したパッチの約4割程度が規約違反を増加させることを明らかにした.また,APRツールが生成したパッチの規約違反は比較的軽微なものであるが,コードの可読性に影響のある規約に違反するものも約9〜10¥%程度含まれることを明らかにした.