主催: 戸田 航史, 藤原 賢二
会議名: 第31回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2024)
開催地: 佐賀県佐賀市
開催日: 2024/11/28 - 2024/11/30
p. 25-34
人に危害を及ぼさない対話型システムを開発するためには,ユーザが様々な操作をしてもシステムが安全なことを検 証することが重要である.このような検証を支援するために我々はこれまで,性格特性に基づくユーザモデリングの 方法や,得られたモデルとモデル検査技術を用いたシステム検証の方法を検討してきた.しかし,手法利用者は完全 手動でユーザモデリングをしなければならない課題があった.そこで本稿では,性格特性に基づく様々な操作を考慮 した安全性検証において,妥当なバリエーションのモデルを系統的に得られるようにすることを目的として,ユーザ モデルを半自動生成する手法を提案する.有効性評価のために提案手法を踏切制御システムのモデル事例に適用した 結果,性格特性に起因する危害発生例が示せただけでなく,様々なバリエーションのモデルが得られたことによる妥 当な指摘も行えたため,提案手法が有効である見込みを得た.