日本薬理学雑誌
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総説
心筋保護:最近の話題
坂梨 又郎市原 和夫吉田 啓之久保田 徹富永 隆治野口 克彦小畑 俊男
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2003 年 122 巻 1 号 p. 65-72

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抄録

虚血や心不全などの好ましくない状況から心臓を保護するにはどのような要素がこのような状況に関連し,また,どのような薬物がこれらに影響するのかについて検討することが必要と思われる.このため,第75回日本薬理学会年会シンポジウム40「心筋保護:最近の話題」では次の6つの研究成果が発表された:(1)慢性心不全でのサルコグリカン複合体の役割(吉田啓之),(2)心不全と炎症性サイトカイン(久保田徹),(3)開心術中心筋保護の基本戦略と最近のトピックス(富永隆治),(4)心筋虚血再灌流傷害におけるtetrahydrobiopterinの役割(野口克彦),(5)一酸化窒素による心筋保護作用(小畑俊男),(6)虚血心筋保護薬としての抗酸化薬の再考(市原和夫).この総説は,このシンポジウムでの発表内容をとりまとめたものである.

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© 2003 公益社団法人 日本薬理学会
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