日本薬理学雑誌
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治療薬シリーズ(21)アルツハイマー病
アルツハイマー病治療薬の基礎
山西 嘉晴上野 正孝小倉 博雄
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2007 年 130 巻 6 号 p. 489-493

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抄録

アルツハイマー病(AD)はかつてnon-treatableと言われてきた.しかし近年,コリン仮説に基づいた創薬研究からコリンエステラーゼ阻害薬が開発され,薬物治療の対象となった.現在ではタクリン,ドネペジル,リバスチグミン,ガランタミンが上市されている.さらにNMDA受容体拮抗薬のメマンチンが承認されている.一方,ADの根本治療の研究開発も進められており,ADの原因および発症に密接に関与しているとされるアミロイド・βタンパク(Aβ)に関する研究から,Aβの産生・代謝に関与する酵素阻害薬および免疫療法などが開発されてきている.将来これらの研究成果が実を結び実際の治療に寄与していくことを期待したい.

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© 2007 公益社団法人 日本薬理学会
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