日本薬理学雑誌
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創薬シリーズ(4) 化合物を医薬品にするために必要な薬物動態試験(その3) 代謝(4)(5)
カルボキシルエステラーゼと創薬
今井 輝子
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2009 年 134 巻 5 号 p. 281-284

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抄録

Carboxylesterase(CES)は,エステル結合やアミド結合によって分子修飾された医薬品の代謝に重要な役割を果たしている.プロドラッグに代表される医薬品の分子修飾は,バイオアベイラビリティや薬効の改善を達成することが可能な創薬手法の一つである.本稿では,創薬を考える上で,代謝活性化の中心的役割を担っているCESの細胞局在性,基質特異性,種差,臓器差,個人差について概説する.

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© 2009 公益社団法人 日本薬理学会
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