抄録
プライマリ・ケアの現場で働く医師は,子供から老人まで,感冒から生活習慣病まで様々な疾患を診ているため,数多くの薬を使用している.しかし,医師は薬の薬理作用,特に臨床薬理に関しては十分な教育を受けて来ているとは言いがたい.そのため,使用する薬の薬理作用を理解し,副作用にも配慮して使用する努力はしているが,その知識は不十分と言わざるを得ない.その上,多剤服用者の増加による併用薬の相互作用,次々に認可される新薬など必要な知識はますます増えている.これらの現状に対応していくためにプライマリ・ケア医は,基本的な薬理学知識と最新の薬に対する客観的で正確な知識を持たなければならない.しかし,その修得は極めて困難であり,この状況を補うために,プライマリ・ケアの現場で働く薬剤師によるチェックやアドバイスが必要とされており,医師と薬剤師の協動が不可欠である.