日本薬理学雑誌
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創薬シリーズ(7)オープンイノベーション(13)
アカデミア・ベンチャー創薬シーズの製薬企業へのスムーズな橋渡しに向けて
田原 俊介小林 伸好新井 裕幸倍味 繁伊藤 晋介中原 夕子守本 亘孝板野 泰弘山口 高史丹羽 一夫関 二郎中村 和市
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2014 年 143 巻 4 号 p. 198-202

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抄録
製薬企業が有する創薬シーズ(医薬品候補物質)のみからの新薬創出の限界,新薬創出環境の変化から,製薬企業ではアカデミア・ベンチャーが有する創薬シーズへの期待が高まっている.アカデミア・ベンチャーが有する創薬シーズの活用および製薬企業への橋渡しを目的として,公募型および拠点形成型などの各種オープンイノベーションが活発化している.また,政府は国内アカデミア創薬シーズからの革新的医薬品創出を重要戦略として掲げ,創薬支援ネットワークを設立して支援を開始した.日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会 薬効薬理・安全性薬理課題対応チームでは,製薬企業の立場から創薬シーズに求める要件を整理し,アカデミア・ベンチャーと共有することが,創薬シーズの製薬企業へのスムーズな橋渡しに有用であると考えた.本稿では,特に非臨床薬理担当者の観点から,創薬シーズの橋渡しをよりスムーズに行うための方策や考え方について提言を行いたい.
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© 2014 公益社団法人 日本薬理学会
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