2014 年 143 巻 6 号 p. 295-301
独立行政法人産業技術総合研究所(以下,「産総研」)は,グリーン・イノベーションとライフ・イノベーションの推進を主要な柱とし,基礎研究を産総研の「本格研究」により民間企業での製品化に繋いでいくことに加え,産学官が結集して研究・技術評価・標準化を行うために,産総研の「人」または産総研という「場」を活用する「オープンイノベーションハブ」機能を強化している.そのために,企業や大学等に産総研を活用してもらう連携メニューを多数用意している.産総研ライフサイエンス分野は,「技術を医療へ」を目指し,創薬,医療機器開発の実践と,レギュラトリーサイエンスの追究を行っている.最先端科学・技術の研究開発,知的財産権の確保,技術移転,標準化等を通じた技術の普及,それらを担う人材の育成を行っている.