日本薬理学雑誌
Online ISSN : 1347-8397
Print ISSN : 0015-5691
ISSN-L : 0015-5691
特集 中枢-末梢臓器間連関機構を介する生体機能の制御と破綻
自律神経系を介したガラニン様ペプチド(GALP)によるエネルギー代謝調節機構
平子 哲史和田 亘弘影山 晴秋竹ノ谷 文子井上 修二塩田 清二
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 148 巻 1 号 p. 23-27

詳細
抄録

ガラニン様ペプチド(galanin-like peptide:GALP)は,60アミノ酸残基からなり,種差を越えて高いホモロジーを有することが特徴である.免疫組織化学的手法によりGALPはレプチンの作用を受けるとともに視床下部内で複数の摂食調節ニューロンとニューロンネットワークを形成することが明らかになっている.また,最近の研究で,摂食調節作用に加え,中枢性の抗肥満作用を有していることが明らかとなった.さらに,我々はGALPを脳室内に投与するとその直後に呼吸商が低下することを見出した.これは脂質代謝が亢進していることを示唆する結果であり,GALPの新しい生理作用として注目した.本稿では,GALPの摂食・エネルギー代謝調節について,特に,自律神経系を介した末梢組織での脂質代謝調節機構について我々の研究結果について概説する.

著者関連情報
© 2016 公益社団法人 日本薬理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top