日本薬理学雑誌
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特集:PACAPシグナル研究の新潮流~中枢・末梢組織での新しい生理・病態的意義~
精神疾患におけるVPAC2受容体の病態生理学的役割
吾郷 由希夫早田 敦子橋本 均
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2018 年 151 巻 6 号 p. 249-253

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抄録

近年,特定の遺伝子領域におけるコピー数変異を解析したいくつかの報告から,VPAC2受容体をコードするVIPR2/VPAC2遺伝子の重複が,統合失調症と高いオッズ比で関連することが明らかになった.これは本疾患における遺伝的要因としてのVPAC2受容体の関与を示す新しい知見であるが,従来,神経保護的に作用すると考えられてきたPACAPあるいはVIPシグナルが,どのように病態に関与するのか不明である.本稿では,統合失調症の遺伝子研究における最新の知見を紹介するとともに,精神疾患におけるVPAC2受容体シグナルの病態的意義に関して,我々の研究成果を含め議論したい.

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© 2018 公益社団法人 日本薬理学会
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