日本薬理学雑誌
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創薬シリーズ(8)創薬研究の新潮流(40)
医薬品開発における探索安全性評価の戦略
岡田 晃宜
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キーワード: 創薬, 探索, 安全性, 毒性, 戦略
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2020 年 155 巻 4 号 p. 248-252

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抄録

医薬品開発での安全性(毒性)課題は未だ開発中止や市場撤退理由の大きな割合を占め,適切な安全性予測・評価戦略の構築は重要な課題である.特に投資が膨らんだ開発後期での中止は経営インパクトが大きく,前臨床早期での的確な安全性評価が望まれる.pre-GLP(探索)安全性評価については規制ガイドライン等がなく,各社各様の背景と考えで構築されている.そのことから,安全性が専門ではない研究者が評価系やデザインの選択理由を理解することは容易ではなく,特に研究提携や共同研究に際して自社以外の探索安全性評価に接した場合に,自社の戦略との違いに困惑する場面があるかもしれない.本稿では,探索安全性評価の戦略見直しの事例をその背景や考え方を含めて紹介することで,探索安全性評価体系が画一的なものではなく戦略的であることについて言及し,その理解の重要性について共有したい.

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© 2020 公益社団法人 日本薬理学会
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