日本薬理学雑誌
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特集:ユニークな天然物資源を活かした,地域産業,国際化,医療に貢献する薬理学研究
徳島特有の香酸柑橘,スダチによるメタボリックシンドローム改善作用とその分子機構
宮本 理人土屋 浩一郎
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2020 年 155 巻 4 号 p. 220-223

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抄録

徳島が原産地とされるスダチ(酢橘;Citrus Sudachi)は強い酸味と特有の香りを有し,魚料理を中心に和食の付け合わせとして広く親しまれている徳島特有の食品素材である.しかし,果実が非常に小さいことから果皮を含む絞りかすの大量発生が地域産業上の大きな課題となり,その有効活用が求められている.我々は徳島県,徳島大学を中心として,香酸柑橘類を扱う県内外の関連機関,試験所等ならびに企業らとともに緩やかなコンソーシアムを形成し,スダチを含む香酸柑橘類に関する基礎研究から商品開発までを総合的に支援する取り組みを行ってきた.日本薬理学会年会中のシンポジウムでは我々の取り組みを紹介するとともに,スダチ果皮より見出したいくつかの成分に関する薬理作用とその機序について議論した.シンポジウムでの内容を踏まえ,本稿でもスダチ果皮成分による抗メタボリックシンドローム効果の研究について我々の知見と経験を紹介したい.

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