日本薬理学雑誌
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創薬シリーズ(8)創薬研究の新潮流57 ~ベンチャーが拓く創薬研究~
徳島発のゲノム編集技術で創薬プロセスを加速させる―株式会社セツロテック―
高橋 厚弥
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2023 年 158 巻 4 号 p. 332-336

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抄録

ゲノム編集技術は,基礎研究から非臨床試験・臨床試験と続く医薬品の開発プロセスにおいて,あらゆる場面で革新的な飛躍をもたらしており,技術自体の発展も目覚ましい.特に,2020年のノーベル化学賞を受賞したCRISPR/Cas9システムによるゲノム編集技術は,遺伝子改変マウスや疾患モデルマウスの作製を大幅に効率化し,様々な創薬研究・非臨床試験で利用されている.株式会社セツロテックは,2017年に設立した徳島大学発のゲノム編集スタートアップである.本稿では,CRISPR/Cas9システムによるゲノム編集技術を簡単に振り返ったうえで,当社の概要と独自技術である受精卵エレクトロポレーション法(GEEP法),培養細胞ゲノム編集法VIKING法,そして創薬研究分野への貢献とゲノム編集技術の産業利用への取り組みを紹介する.

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