日本薬理学雑誌
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新しい睡眠導入剤 1H-1,2,4-Triazolyl benzophenone誘導体450191-Sの薬理(VIII)
ヒト血漿中,尿中代謝物の検索および定量
山ロ 敏朗中西 真智子山下 明子松本 弘美中村 昌弘小南 悟郎谷 宏治中川 有造河野 昌雄菅野 浩一福田 弘
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1987 年 90 巻 4 号 p. 239-247

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抄録

450191-Sをヒトに4mg/manで経口投与した時の血漿中には,動物実験で明らかとなったすべての代謝物(M-1,M-2,M-A,M-3およびM-4)が存在していた.しかしながら,他の実験動物の場合と異なり,ヒト血漿中にはM-4の濃度が高く,投与後6時間までの血漿中主代謝物であった.450191-Sを常用量(1~2mg/man)で投与した時の血漿中には未変化体は認められなかった.450191-Sを4mg/manで投与後24時間までの尿中には,投与量の44~68%がM-4として排泄されており,M-4は尿中主代謝物であった.その他の尿中代謝物としては,極めて微量ではあるが,M-1,M-2,M-A,M-3および酵素加水分解処理によりM-1,M-2,M-A,M-3,4OHM-3を与える抱合型代謝物の存在が考えられた.尿中に有意な量の未変化体は認められなかった.

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