抄録
【目的】回復期リハビリテーション病棟退院時の大腿骨近位部骨折術後患者の歩行能力を調査し、受傷前歩行能力を再獲得するための関連因子の調査と推定エネルギー必要量、蛋白質必要量を求めることを目的とした。【方法】回復期リハビリテーション病棟入院の70歳以上大腿骨近位部骨折術後の女性44名を対象とし、後方視的に検討した。【結果】歩行低下群33名、歩行再獲得群11名が抽出された(平均年齢87.27歳、平均BMI19.83kg/m²、入院後1週間平均のエネルギー摂取量/標準体重26.7kcal/kg/日、蛋白質摂取量/標準体重1.07±0.16g/kg/日。)多重ロジスティック回帰分析の結果、歩行再獲得に関わる因子として入院時エネルギー摂取量/標準体重(P=0.03)、入院時蛋白質摂取量/標準体重(P=0.01)が抽出された。ROC分析により、推定必要量は入院時エネルギー摂取量/標準体重27.13kcal/kg/日、入院時蛋白質摂取量/標準体重1.13g/kg/日であることが示された。
【結論】回復期リハビリテーション病棟における歩行再獲得の必要栄養量が示された。