抄録
【目的】我々はこれまで脳卒中者の家族を対象に、必要となる情報を提供する脳卒中教室を実践し
一定の効果を得たが、依然として家族の抱える不安は残存しておりプログラムの再検討の必要性を認めた。そこで今回、アンケート調査に基づく記述的分析にて家族の抱える不安を明確にし具体的対策を検討することを目的とした。【方法】当院回復期病棟に入院した脳卒中者の家族152名を対象に、看護ケアの仕方や退院後の生活イメージなど計17項目に関する記述式のアンケート調査を実施した。【結果】退院後のリハビリ(75%)、退院後の生活イメージ(70%)、病状の回復・予後(68%)、病気の再発(68%)、退院後の介護(68%)で不安が高い割合を示し、一方で口腔ケア(22%)、退院先(24%)、施設の種類(27%)、介護保険制度(28%)、病気の症状の理解(28%)に関する割合は低かった。【結論】本結果より、退院後の生活に関するものや、将来的な病状に対する不安が高かった。したがって、脳卒中教室のプログラムにさらに組み込み、家族の不安の介入効果について再検証していきたい。