抄録
昨今ウェブにおけるコミュニケーションツールが増加しており、その重要性も増してきている。コミュニケーションは、例えばface to faceであれば声そのものやボディランゲージの他にも表情や声の調子等言外の情報も大きな役割を担っており、メッセージが持つ内容そのものだけでなくこのような冗長性を含ませることにより、ニュアンスや曖昧さを共に伝えることが出来ている。しかしウェブ上でのコミュニケーションの主な媒体はテキストが全てであり冗長性が欠けているため、誤解や軋轢を生みやすいという性質を持っている。本研究はエクマンの表情分析とベイズ推定を用い、日本語テキストに含まれた感情の自動判断システムを提案する。