抄録
湯場崎らにより複数入力1出力において,従来のファジィ推論モデルよりも規則数を大幅に削減可能にした,単一入力ルール群(Single Input Rule Modules,以下SIRMs)結合型ファジィ推論法が提案されている.SIRMs推論法の後件部は定数であるが,これを関数に拡張した関数型SIRMs推論法が関らにより提案され,T-S推論法の極めて特別な場合であることを明らかにしている.近年,ファジィ推論の単調性に関する研究が注目を浴びているが,本稿では関数型SIRMs推論法の単調性を示す.またその性質からT-S推論法と簡略化推論法が単調性を持つ十分条件についても言及する.