抄録
提案手法では近年の生理学的知見を参考に情動、仮想的な神経修飾物質系、学習システムのメタパラメタの関連性を考慮したシステムを設計し、神経修飾物質系を仲立ちとして、発生した情動に対応した強化学習のメタパラメタ制御を行うことでさまざまな情動を表現できる行動を獲得することを目的とし、神経修飾物質系の他にも欲求や刺激の情動的価値評価のような、実際の生物に内在する機構を導入することにより、生物らしい情動発生および情動表現を試みる。本論文ではこれまで単一エージェントによる静的な環境を用いて行っていたシミュレーションを、複数台のエージェントに拡張することで動的な環境を想定した。さらに被験者に対するエージェントの情動表現の手助けとして、環境内の配置物体やエージェントおよびその内部状態を分かりやすく表現するために視覚的な効果を加えた場合の感性評価シミュレーション実験を行ったのでその結果について報告する。