耳鼻と臨床
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原著
上顎洞に発生した Inflammatory myofibroblastic tumor の 1 例
藤村 晶子綾田 寅之進中島 寅彦小宗 静男
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2012 年 58 巻 2 号 p. 83-88

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抄録
48 歳、男性。上顎洞に発生した Inflammatory myofibroblastic tumor (IMT) の 1 例を経験したので報告した。IMT は境界悪性に分類される腫瘍で、炎症細胞を伴う筋線維芽細胞から成る。IMT の 1/3 は肺に発生し、頭頸部領域ではまれな疾患であるため、臨床所見や画像所見が非特異的なことから術前診断および治療方針に苦慮した。肺外 IMT では 25%に再発を認め、再発や転移に対して CT などを用いた慎重な経過観察を必要とする。
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© 2012 耳鼻と臨床会
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