ガス化溶融炉型のごみ焼却炉にフラクタル-ファジィ制御システムを導入した。焼却炉内に投入するごみの投入量を独自開発のセンサーで把握し、ごみ投入量の大小、ごみ投入速度の安定化度合いをファジィ理論、フラクタル理論で定量化し、溶融炉内の空気量を調整した。空気量の投入方法は、センサーで把握したごみの投入量からの時間遅れによる影響を極力抑えるために、一定量の空気を一定時間段階的に導入する手法を用いた。本制御手法によりプロセスは安定し、焼却炉の煙突出口における一酸化炭素量は極めて低い、環境基準値を十分満足する値が得られた。