2025 年 9 巻 s2 号 p. s182-s185
学術論文の作成において、査読者毎に評価基準が異なることによる偏見や公平性の問題が指摘されている。本研究では、「構造化基本設計シート」と、J-Stageのデジタルアーカイブ化論文50件の査読・研究倫理審査した知識、及びマルチモーダル生成AI(以下LLMと略す)のGemini主査、ChatGPT、Claudeを組み合わせた人間中心の論文作成支援システムを提案する。
本システムは、研究目的から研究倫理審査まで11項目で構成される基本設計シートに基づき、LLMが論文の各セクションを生成し、さらに査読・研究倫理上の問題点を自動チェックする機能を持つ。実証研究として、本システムを用いて実際に30件の論文を作成し、11件を関連学会等に投稿した結果、論文の質の向上と作成時間の大幅な短縮が確認された。本研究は、客観性の向上、効率化、不正抑制の観点から、学術論文作成の新たな方法論を提示するものである。