抄録
データから有意義な知識を獲得するデータマイニングの研究が盛んに行われている。我々は、以前、人間が容易に理解ができるようにするために、ファジィ集合とファジィ量限定子により知識を自然言語で表現する方法を提案した。このとき、属性値をファジィ集合で限定して知識を獲得しているため、たとえば「属性 A が大きくなるにつれて全域的に属性 B も大きくなる傾向が強いほとんどすべてのデータはクラス C_1 である」のような属性の全域を対象とした知識の獲得ができていない。そこで、本研究では、まず属性値を属性ごとに平均が 0、標準偏差が 1 になるように正規化した上で極座標で表す。そして、すべての 2 属性間についてデータの偏角をファジィ集合で限定することにより、2 属性間の関係を抽出する。これは、属性値の大きさによらない全域を対象とした知識となっている。この手法の結果を数値実験によって示す。