本論文では, 類推による状況に依存したメンバーシップ関数同定法の性質について実験的に検証する. 予備実験では, アナロジーとなる写像の性質を検証する. その結果, 写像を多項式で近似した場合, 5次以上の多項式で近似しても、4次多項式と比べて有意な差がみられないことを確認する. 検証実験では, 状況に依存したメンバーシップ関数を類推によって推定する場合, 他の状況で求められたメンバーシップ関数をそのまま利用する場合と比べ, どの程度正確にメンバーシップ関数を推定できるか検証する. 実験結果から, 前者の方が後者よりも正確にメンバーシップ関数を推定できることを確認する.。