抄録
新生児の脳疾患は永久的な脳障害を残す可能性が大きい.脳疾患の障害部位は症状によって異なり,また症状の進行度合いにより委縮,変形することが報告されている.そのため脳回別の表面積を測定,評価することは,症状の進行度合いの定量的な診断に有効である.しかし,新生児を含む乳幼児を対象とした脳回分割法は未だ確立されていない.そこで本研究では,ファジィ領域境界最適化アルゴリズムによる脳回ラベリング法を提案する.修正齢3週間から4歳3ヶ月の被験者14例に対して提案法を適用した結果,すべての被験者の脳表を脳回に分割することができた.