抄録
本稿ではまず,従来の身体の健康維持のための運動であるPhysical Fitnessに対して,心や精神の健康維持のために行う運動であるEmotional Fitnessを提唱する.
次に,トレッドミルを用いた運動実験において,運動後の心拍安定度を心拍ゆらぎのコヒーレンスを用いて定義し,最大心拍安定度を示すときの運動強度(最適運動強度)を求める.
最後に,二次元気分尺度を用いて運動後の心理的覚醒度・快適度を測定し,それらと心拍安定度の相関性を検討した後,最適運度強度での運動がEmotional Fitnessのために妥当であることを示す.