抄録
本研究では,様々な対話型進化計算のインタフェースを用いたランニングシューズデザインシステムを提案する.
著者らはこれまで,トーナメント方式を用いた対話型遺伝的アルゴリズムや対話型タブーサーチを提案し,実際のユーザの感性を模倣した疑似評価関数を用いた数値シミュレーションにより,有効性を検証してきた.その結果,トーナメント方式を用いた対話型遺伝的アルゴリズムにおいては,従来の5段階評価や10段階評価を用いた対話型遺伝的アルゴリズムと同等の進化性能が得られた.さらに,対話型タブーサーチにおいては,対話型遺伝的アルゴリズムと同等以上の進化性能が得られた.しかし,実ユーザ対象の評価実験による有効性は示されていない.
そこで,本研究では,ランニングシューズの各パーツを組み合わせることにより,ランニングシューズをデザインするシステムを構築した.