抄録
侵入者検知システムはこれまで重要視され,様々な場所で利用されてきた.しかし,夜間に野生動物などによる誤警報が相次いでおり,現在はセンサの感度を調節することによってこれに対処している.本研究では赤外線3D距離カメラを用いて人物,動物,他物体に識別し,侵入者検出を目的とした高精度な状態監視を行う手法を提案する.赤外線3D距離カメラを定点に設置し赤外線飛行時間に基づき距離分布画像を取得する.取得した距離画像から背景情報を除去し,複数の注目領域を検出する.検出した領域から,カメラ設置パラメータと距離値を基に高さ,縦横比,表面起伏等の特徴量を抽出する.ファジィ推論に基づき抽出した特徴量より,注目領域に対する幼年,少年,青年それぞれの所属度を算出し,それらを比較することによって識別を行う.センサ検出範囲内に対し,各種類の物体に対し提案手法を適用し識別を行う実験を行ったところ,良好な識別結果が得られた.