抄録
ファジィ遺伝的機械学習(Genetics-based machine learning: GBML)により大規模データからファジィ識別器を設計するとき,膨大な計算コストが必要となることがあった.我々はデータ集合と個体群を複数に分割して,それぞれをCPUに割り当て学習することで,大幅に計算時間を削減する並列分散型ファジィGBMLを提案している.その提案手法において,CPUに割り当てられた部分データ集合は一定世代の間隔で交換される.本論文では,並列分散型ファジィGBMLにおけるデータの交換操作時に,学習率を用いてルールの結論部の更新を行い,その影響を調査する.