抄録
情報化社会の流れにより、個人に特化した広告の重要性は高まっている。この需要を鑑み、Web情報を用いたキャッチコピー選択システムを提案する。膨大な量のレビュー文やコメントがオンラインショッピングサイトに存在する。提案システムはポジティブな書き込みを抽出し、対象となる商品に対する知識表現に割り当てる。具体的には、ユーザの書いたレビューに対するタプルを生成し、頻度の比及び感情辞典を用いることにより、ポジティブなタプルが選択される。それぞれのタプルに対して、ニューラルネットワークを用いてキャッチコピーが選択される。評価実験により、提案システムはデータ量が十分な場合、適当なタプルを選択可能であること、及び間接的な意味でもキャッチコピーを選択可能であることなどが示された。