抄録
現在、実際の毛筆を使用せずとも、コンピュータ上で毛筆フォントを用いることにより、誰でも手軽に毛筆文字で文書を作成することが可能である。しかし、毛筆フォントに対し毛筆文字の形状は一意に決められているため、掠れや滲みといった毛筆文字の特徴を細かく設定することは不可能である。これらの問題点を回避し、掠れや滲み表現を含む毛筆フォントの生成に成功している先行研究も存在するが、掠れや滲み度合いの調節がユーザにわかりづらいという課題が残っている。そこで、本研究では、先行研究のシステムにオノマトペを利用することにより、ユーザが直観的に操作することができる毛筆フォントの掠れ滲み処理システムを提案する。